【塩屋的住環境のつくりかた】#8 物件のみつけかた② ― スタンダードな方法
2026.1.25

記:小山直基(塩屋的住環境の家、小山の家)
物件探しの相談を受けていると、「どうやったら見つけられますか?」と聞かれることがよくあります。
最近は、ほとんどの人がインターネットで物件を探しており、なかには「ネットに出ている情報がすべて」だと思っている方も少なくありません。この章では、そうした前提をふまえながら、まずは基本となる物件の探し方を整理していきます。
最初に見るのは、不動産ポータルサイトです。R不動産をはじめ、SUUMOやHOME’Sなど、一般的なサイトで十分だと思います。この段階で大切なのは、「いい物件を見つけること」そのものよりも、そのまちの物件の出方や価格の感覚をつかむことです。どのエリアに物件が多いのか、築年数や広さにはどんな傾向があるのか、この条件でこの価格は高いのか、それとも妥当なのか。毎日少しずつ眺めていると、相場の感覚がだんだんと体に入ってきます。この感覚は、あとから物件を判断するときに、とても大きな助けになります。
次に考えたいのが、地元の不動産屋に直接相談することです。塩屋であれば、「塩屋商事」や「スマイル」といった不動産屋があります。不動産情報は、必ずしもすべてがインターネットに掲載されているわけではありません。実際に足を運んでみると、ネットには載っていない最新の物件情報が、店先の掲示板に貼り出されていることも珍しくありません。とくに、空き家や少しクセのある物件ほど、水面下で動いているケースが多いように感じます。不動産屋に直接顔を出し、「こういう物件を探しています」と伝えておくことで、物件が出たときに思い出してもらえることがあります。その際に重要なのは、予算を含めた条件をできるだけ具体的にしておくことです。条件が明確であればあるほど、不動産屋から声をかけてもらいやすくなります。市場に出ている情報をきちんと見て、地元の不動産屋に足を運ぶ。この積み重ねが、物件探しの土台になります。
もうひとつの選択肢として、地元の相談窓口があれば、そこに相談してみることも挙げられます。空き家の中には、「売る」「貸す」を決めきれないまま相談だけが続き、その結果、不動産屋の物件として市場に出てこないものもあります。そうした窓口に希望条件を伝えておくことで、数は多くないかもしれませんが、一般には出回らない物件と出会える可能性が生まれます。選択肢を広く持っておくことは、想像以上に重要です。
ここまでが、いわば基本となる物件探しの方法です。誰でも始めやすく、安心感のあるやり方だと思います。ただ、それだけではなかなか出会えない物件があるのも事実です。次の章では、もう一歩踏み込み、より能動的な物件の探し方について書いていきます。